年下彼氏





「ありさぁ、また先輩に呼ばれてるよ」





ありさっていうのはあたしの名前。

あたしに話しかけてきたのは親友の美香。



「あれってあの有名な三年生の谷口先輩だよ!!本当にかっこいいなぁ」




有名ねぇ、あたしは知らないし。


つか、あんた彼氏いるでしょ!!


と心の中で突っ込む、口には出さない。

いつものことだから。




「とりあえず面倒くさいけど行ってくるわ、
すぐ戻る。」


「行ってらっしゃい」



ニヤニヤ笑いながら美香はあたしに手をふった。

何が面白い!?

あたしは面倒くさくてしょうがないのに…。




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