Sexual Secret
気付けば泣いていた。



何の涙なのか、自分でもよくわからない。




「俺のこと、好きだって言うなら全部教えてやる」



ずるい、ずるいよ先生。



そんなこと、女の子に言わせるなんて。




そんな代償、恥ずかしすぎる。




やっと気付いた気持ちを、こんなにも早く本人に伝えるなんて。




「俺は待つのは嫌いだ、10数えて言わないならもうやめる」




そういって、カウントダウンを始めた先生の顔は、決してふざけてなんかいなかった。
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