Sexual Secret
きっと上城さんから連絡を受けて、私が来るなんて思ってなかったんだ。



だから、この人を家に入れたの?




「あれ、この間の人…よね?」



その女の人は、私を見て不思議そうにしている。




その声だけが、頭に響いてくる気がして頭痛がする。




「あなた、誰?」



喋りたいのに、声が出ない。




頭痛もひどくなってきて、もはや立ち去りたい気分だ。




「大した関係じゃない、ただの俺の担当編集者だ」




その先生の言葉が、心にグサグサと刺さった。
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