Sexual Secret
「何しに来た、体調悪いんじゃなかったのか」




突き放すような、冷たい先生の声。



おかしいな、昨日料理を作るまでは、幸せだったんだ。




先生にパスタとホットケーキを作れと言われて、嬉しいなんて思ってたのにな。





どうしてだろう。



今がこんなに辛いのは。




「いえ…あの、また今度でいいです…。失礼しました」




そう言い残して、頭が痛いのを我慢して走り出した。






先生は、追いかけてなんかくれなかった。
< 171 / 431 >

この作品をシェア

pagetop