Sexual Secret
「今から駅前の〇〇ホテルの805号室に来い」




そんな文章だけが、私に命令していた。




今日は家に篭って書きたいって言ってたくせに。



それにどうして、ホテルなんかにいるんだろう。




もう、嫌なことしか考えられなくて。



頭に浮かんだのは、あの人。




『尼野 涼』という名前と顔が、頭に浮かんでる。



どうして私を呼び出したのかわからないけど。




とにかく行くしかないと、心に決めた。




再び頭に痛みを感じながら。
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