Sexual Secret
「ちょっと先生の所行ってきます」




そう言って会社を飛び出した。



指定されたホテルは、駅からすぐだった。




エレベーターで8階まで上がる時間が、とても長く感じた。



805号室のドアの前に立って、大きく息を吐く。




「先生、来ましたよ」




ノックしながらそう言う。



もはやノックする音さえも、頭の痛さを煽る。




しばらくしてドアが開く。



ふと、出てきた人を見る。






そこにはどうしてか、先生ではなくてあの人が立っていた。
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