Sexual Secret
「やめて!」




急に彼女がそう叫んで立ち上がる。



その声が、頭に響いてクラクラする。




「ただの仕事相手?嘘よ、そんなの。…あんたなんかに、雅斗は渡さない」



一瞬の出来事で、声も出なかった。




彼女は、私の頬を思い切りひっぱたいたんだ。



その衝撃で椅子の背もたれに頭を打つ。




もう、何が何だかよくわからなかった。



元々の頭の痛みにプラスして、打った痛みまできて、無意識に頭を抑えていた。
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