Sexual Secret
私は隅っこに自分の荷物を置いて、その隣に座った。



駄目だ、先生を見ると、涙が出そう。




「何かお前、遠いな」



やっと言葉を発した先生を見ると、目が合ってしまった。




すぐに逸らす。



きっと、変に思われる。



でも、泣いてしまうよりマシだと思ったから。




そんなこと、先生にはわからないね。




お構いなしに、距離を詰める先生。




私は、苦しくなるばかりだ。




先生が目の前に来ても、やっぱり目を合わせられない。
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