Sexual Secret
「そんな横ばっか見てると、ここ、食べてくださいって言ってるみたいだぞ」




そう言って先生が私の耳に触れた。



気づけば、私は不自然なくらいそっぽを向いていたのだ。




触れられた耳が、熱い。



先生、お願いだから、これ以上傷つけないで。




「聞こえねえの?」



耳に唇が触れるか触れないか、そのくらいの距離で囁く。




くすぐったいような感覚に、甘い吐息が漏れる。





もう、涙が出そうだった。




「今日は大人しいんだな」




そう言って、先生は私の耳にキスをした。

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