Sexual Secret
「なあ、悠梨...」



やっと喋り始めたよっくんの声は、低いトーンだった。



私は返事をせずに、次の言葉を待つ。





「俺、こんなんで...ごめんな」



よっくんは、自分が許せないんだろう。




それでも、自分の気持ちに勝てない。




だから、こうしてしまったことを後悔してる。



きっと、そう。




「ねえ、よっくん」



よっくんも、返事をしない。





「一緒に住むから、その代わり...」




下を向いていたよっくんが、顔をあげてこっちを見た。
< 284 / 431 >

この作品をシェア

pagetop