Sexual Secret
「今度の休み、どこいこっか」



「あ、ごめん。その日他の人と休み変わってって言われて...」




悪気があったわけじゃない。



よっくんと出かけたくなかったわけでもない。




でも、それほど大事に思ってなかった。




「そっか...。なら仕方ないね」



そう言うよっくんは、寂しそうで、辛そうだった。




よっくんはきっと、あえて普通に振舞ってくれてる。



いつまでもこの関係ができてしまった原因のことを考えていても、何も変わらないから。




でも今の私には、それがあまりにもわざとらしく見えて仕方がない。
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