Sexual Secret
よっくんは、苦しそうな、辛そうな顔をした。




「悠梨は、謝ることなんて何もない」



よっくんはそう言って、私の頭を軽く撫でた。




きっとこれから、よっくんをたくさん傷つける。



きっと、ひどいことも言ってしまう。




ふと先生と離れた原因を考えて、よっくんに当たってしまうかもしれない。




それでもよっくんが受け止めてくれるなら、私は、幸せ者なんだろう。





先の見えないはずだった、この偽物の恋愛。



本物になるまでは、いかないかもしれない。



でも、偽物だと思わなくなるまでになれたら、幸せなんだろう。
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