Sexual Secret
「だからこれ、預かってきたよ」




そう言って、上城さんはボールペンを取り出した。



どこにでも売ってるような、7色のボールペン。




自分のってわかるように、シールを貼ってた。



こんなもの、わざわざ届けにくるものでもないのに。



どうしてだろう。




今、先生に、こわくて会えない。




「それと、明後日雅斗も入れて何人かで飲みに行くけど、悠梨ちゃん、来る?」




きっと、上城さんは気を使ってくれてる。



でも、私はそれに、応えることができない。
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