Sexual Secret
結局上城さんからの誘いを断った、二日後の火曜日。



よっくんとの約束の日。




実はこっそり、緊張してたし、少しこわかった。



笑えない私と一緒に水族館なんか行って、よっくんは本当にそれでいいのだろうか。




そればかりが頭の中をめぐる。




「ねえよっくん」



「ん、なに?」



「クラゲ、いっぱいいるのかな」




水族館へ行く道中、そんな話をしたら、どうだろねってよっくんは笑ってた。



その笑顔につられて笑いたい、でも、どうしたらちゃんと笑えるのかよくわからない。
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