Sexual Secret
「悠梨、あっちにクラゲいるよ」




よっくんが指差した先に、白い、でも透明のような、ふわふわしたそれが泳いでいた。



クラゲだけが泳いでいる水槽。



そこまで歩いて近くで見ると、何だか不思議な感じがした。




「よっくん、クラゲって、変な生き物だね」




実物を初めて目の前で見ると、それが一体何なのかよくわからなくなる。



よっくんは、私の言葉に笑ってた。




「確かに、変な生き物だね」



「...馬鹿にしてるでしょ」



「違う違う!ちょっと面白かっただけ」




それを馬鹿にしてるっていうのに。
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