Sexual Secret
「や...やだ、よっくん...、よっくん!」




人って、頭の中が真っ白になっても、ちゃんとした行動ってできるんだね。



よっくんの腕を浴槽から出して、救急車を呼ぶ。





そして、次に電話をしたのは、先生だった。



なかなか出ない先生。



お願い、助けて。




「...もしもし?」



「...助けて、お願い」



もう、息が苦しすぎて、上手く喋れない。




それからのことは、あまり覚えてない。



家の住所を先生に告げて電話を切り、よっくんの隣で、ただひたすら泣いてた。
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