Sexual Secret
気がつくと、私は眠ってた。



いや、多分眠ってたというよりも気を失ってたんだろう。




目を開けると、そこは病院だった。



どうして私が、病院のベッドで寝てるんだろう。



頭が、ぼーっとする。




病室のドアが開くと、先生が入ってきた。



「大丈夫か?」



久しぶりに見る先生は、なんだかとても懐かしく感じた。




そして先生の姿を見た瞬間に、あの光景が頭の中に浮かんだ。



鮮やかな、赤。


返事をしない、よっくん。




「よっくん...よっくんは?」




急に取り乱す私を、先生はなだめるように抱きしめた。
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