Sexual Secret
そして今に至る。




目の前で眠っているこの男。



どこかで見たことがあると思っていたら、確か以前に会ったことがある。




気晴らしにあいつと散歩していたとき、たまたま出くわした。



確か、よっくん、とか呼んでた。




あいつは隠したがってたけど、あの空気感で、俺はあの男はあいつの元カレか何かだろうと思った。




確信はない、ただ、直感で。



その男と一緒に住んでいるあいつ。



元サヤってやつか。




俺は馬鹿だ、もっと早く自分の感情が何なのかわかっていたら。



こんなことにはならなかったかもしれない。
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