Sexual Secret
頬に添えられていた手は、そこを通り過ぎて耳の方へと移動していく。



耳に触れられた瞬間、そのくすぐったいような感覚に一瞬体が震える。




先生の指が、私の耳をなぞる。




「せ...先生、アイス...」



「そんなの、後でいいだろ」




先生のその声は、少し掠れていて、まるで焦っているように感じられる。



先生らしくない。




そんなことを思っていたら、ふいに唇を奪われる。



少し強引に荒々しく。




キスするのって好きだけど、私は下手なんだと思う。




だってこんなにも息が苦しくなる。
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