Sexual Secret
「じゃあ先生のアイス、一口くださいよ」



「やだね」



「ケチ、先生のケチ」



「それやめたらやるよ」




そう言いながら、先生は私の手元を見ている。



先生がそれと言ったのは、アイスを片手にケータイをいじっていることだろう。




最近はケータイで物件を探せるみたいで、今は新しい住まいを検索中。




「じゃあいいです、今真剣なんで」



そういいながら、視線を先生からケータイに戻す。




だからわからなかった。



先生が今どんな顔をしていて、何を考えているのかなんて。
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