Sexual Secret
「やるよ、ほら。食え」



目の前に差し出されたのは、少し残された先生のアイス。



急にそんなことを言い出すから、怒ってるのか余計にわからなくなる。




私はというと、ケータイを取り上げられ、その上投げ捨てられたことにむくれていた。




「もういりません」



そう言って先生の目を見ながら、先生のものと同じように少し残っていたアイスを口に咥えて食べ切った。




先生はその様子を最後まで見て、フッと笑った。



「やっぱイチゴ味も食いたかったな」



「もう食べちゃいましたもんね」




なんて得意気に言う私。
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