Sexual Secret
「新しい場所?そんなのいらねえだろ。俺の傍にいればいいだろ、アイスいつでも買ってやるぞ。ここに...ここにずっといればいいだろ」




最後だけ、目を逸らした先生。



私は、涙が出てた。




何の涙なのか、自分でもわからないけど。



それでも嬉しくて笑みが零れて、きっと今、ひどい顔してる。




「本当に...いいんですか」



「だからそう言ってんだろ」



「私わがままですよ」



「もうわかってる」



「私口うるさいですよ」



「知ってる。ていうか、全部知ってる。泣き虫なのも、恥ずかしがり屋なのも、全部」





その言葉に、気持ちが溢れて止まらなくて、先生に抱きついた。
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