Sexual Secret
「わかってるくせに...」



「わかんねえな」




結局、100%の確立で私が負けるしかないんだ。



先生は抱きしめている力を弱め、少し体を離した。




そのせいで、ばっちりと目が合う。



目を見て言えるわけがなくて、下を向く。




「す...好き、って言って...」



「いやだ」




その言葉に驚いて顔を上げると、悪魔のような先生のニヤッと笑った顔。




その顔が、綺麗で。




思わず息をのんだ。





「目見て言えよ」



先生は、まっすぐ私を見ていた。
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