Sexual Secret
耳に感じる、生暖かい先生の温もり。




時には、わざとじゃないかと思うくらいに音を立てて、私の耳を弄ぶ。



半開きの口から漏れるのは、甘い吐息と先生を呼ぶ声。




徐々に首元へおりていく温もり。



くすぐったいような感覚。




「や...せんせ...」



口では嫌だと言いながら、もう本当はすっかり『その気』になっていた。




先生もそれがわかってる。



だから私の腕を抑えていた手を離して、私の胸元をまさぐってるんだ。




キスの、その先。




それを先生とするだなんて。



それがこんなにも幸せなことだなんて。




思いもしなかった。
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