Sexual Secret
一日の業務を終えるまで、それは何も変わらなかった。




ふとした瞬間、見てしまった現場が頭に浮かんできて私を苦しめる。



何故か涙が出そうになるから。





「さ、悠梨ちゃん、行くよ」



そういって、上城さんはお洒落なバーに私を連れていった。




飲みに行くって言うから、てっきり居酒屋とかにでも行くのかと思ってた。



何だか高そうなそのお店。




奢るって言ってたけれど、こんなお店にきて「ごちそうさまです」なんて言えないよ。

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