Sexual Secret
それに驚いたのか、反射的に掴まれた腕を勢いよく振り払った。



その反動で、酔いのせいでおぼつかない足元が揺らいだ。





俺の方へ倒れそうになる悠梨ちゃんを、支える気満々で腕を伸ばした。



無駄だったけど。




俺よりも雅斗の方が早く動いていて、腕を引っ張り自分の方へ抱き寄せていた。





すっぽりと雅斗の腕の中におさまった悠梨ちゃん。




「あんまり俺を困らせんなよ」




さっきとは違って怒っている様子もなく、少し寂しそうにそう言った雅斗。

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