ラブミー・アゲイン
Break of day
「味噌ラーメン2つ。」
先生と私がやってきたのは、ムードの欠片もない、ラーメン屋さん。
大将の近くのカウンターに、横一列に並んで。
先生は注文した後、私を見てこう言った。
「元気か?」
『……。』
ばか。元気なわけないじゃん。
私は今、爽くんと先生の間を必死に揺れ惑っているというのに…。
『元気に見えますか?』
「見えなくもねぇな。」
『意味わかんない。』
本当、適当すぎる。
私はムシャクシャした気持ちを抑えこむかのように、近くにあったお絞りで手を拭った。