ラブミー・アゲイン
私と、先生の関係は変わっていた。
2人とも歩むべき道を、しっかり歩んでいて。
お互いが結び合わなくとも、しっかり歩いていけるようになった。
だけど私、一生変わらないよ。
私、先生と出逢えてよかった。
「…なぁ、美優。」
『なんですか?』
「前にも言った気がするけど。」
先生が改まったように、私の方を向き直した。
チラリと見えた綺麗な指先には、やっぱり指輪が光ってる。
「―…幸せになれよ?」
ねぇ、先生。
やっぱり、それは。
『愛、ですね。』
私はクスリと、笑みをもらした。