描いた日常



「え…?」


誰だ!そんな優しい事を言った人はっ!?



「あら。和泉、良いの?」

「私は全然良いけど…」


「ありがたく頂きます!」

私が目を輝かせて言うと、二人はポカーンとしながら見た。



「和泉、そこ座ったら?」

「じゃあ…そうする」


和泉ちゃん?はそこら辺にあった机と椅子を持ってきて私と登子ちゃんの机の真ん中にくっ付けた。



「はい、どうぞ」


和泉ちゃんがお弁当を差し出してきた。


「ありがとうー!頂きます!」


私はお弁当を受け取り、早速食べた。


「あ、私は北条 和泉(ホウジョウイズミ)。ちなみにこのクラスの学級委員長をやってるわ、よろしくね笹原さん」


「私は……自己紹介したから良いよね?私の事は“莉久”で、良いからね!」


「なら私も和泉で」



和泉ちゃんは登子ちゃんと同じくらい、背が高い!

スタイルも良い!
茶髪の肩より少し下の髪に、右側の前髪はピンで止めている。


和泉ちゃんはどちらかと言えば、美人さんだね!



あ、ちなみに私は160cmで、多分登子ちゃんは170cmよりちょい前くらいかな?

登子ちゃんは絶対170cm!



「それより…、私莉久の事、真面目ちゃんかと思ってた」


「え?私が真面目ちゃん?」


「有り得ないわね」


「だってクラスの皆、“真面目だー”やら“話かけずらい!”やら、いろんな事言ってるよ」


ふーん…


クラス皆の私の第一印象は“真面目ちゃん”か…


「眼鏡かけてるだけで真面目だなんて、いい迷惑よ」

「…でもいっその事、真面目ちゃんで通そっかな〜!近寄りがたい人!みたいな?………あだっ!」


私が眼鏡のはじっこを、クイクイと、上下動かしていたら、登子ちゃんにチョップされた。



「何馬鹿な事言ってんのよ。あんたが真面目とか絶対有り得ないから」





< 19 / 35 >

この作品をシェア

pagetop