「生きろ」
2

晴れ渡る青空。
雲ひとつない晴天。


一週間前に切ったスカートをはきながら、窓の外を見た。


「予報では雨だったのにな」


昨晩ニュースで流れていた予報は外れていた。もしかしたら、午後から降るかもしれないけど。


コンコン


扉のノックする音が聞こえて「はーい」と返事を出す。


「姉ちゃん、ユサ君が来てる」


扉から顔を出したのは、弟。

そんな弟は今起きたのか、まだ寝起き姿をだった。


「分かった」


「玄関にいるよー」


「はーい」



< 10 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop