「生きろ」
2
晴れ渡る青空。
雲ひとつない晴天。
一週間前に切ったスカートをはきながら、窓の外を見た。
「予報では雨だったのにな」
昨晩ニュースで流れていた予報は外れていた。もしかしたら、午後から降るかもしれないけど。
コンコン
扉のノックする音が聞こえて「はーい」と返事を出す。
「姉ちゃん、ユサ君が来てる」
扉から顔を出したのは、弟。
そんな弟は今起きたのか、まだ寝起き姿をだった。
「分かった」
「玄関にいるよー」
「はーい」