「生きろ」

屋上で待ち合わせしている私は、先に屋上についた。

多分ユサは四時間目体育だったし、少し遅れるんだろう。


影に鞄を置いて、私は運動場が見える方へと足を進めた。


運動場の端。そこには水道水で水を掛け合うユサの姿があった。

ユサと、その男友達数人。


「なにやってんの」


自然と笑みが零れる。


風邪引いても知らないよーとか、思いながらその光景を見ていた。





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