「生きろ」
その隣で、ユサも座り弁当のふたを開けた。


「そういえばさ」


ユサが思い出したように口を開いた。


「ん?」


「ケントがさ、転校生くるーって言ってたんだけど知ってる?」


全く知らない。
ケントとは、ユサの友達。
私はたまに喋る程度だけど。



「そうなの?」


「まだわかんねぇけど、ジュノのクラスだと思う。そっち人数すくねぇし」


この高校は普通科だけ。
だから理系とか、文系とかで別れているわけじゃない。

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