「生きろ」
あんまり小説も読まないし、漫画もユサの家で少年漫画を読むぐらい。


小説コーナーから、一冊の本を取ろうとした時、


「ねぇ、その本」


後ろから声が聞こえた。

空耳?かと思ったけど、後ろに振り向いたとき、そこにいた人物と私の目が合って、私に話しかけたんだって理解した。


「…なにか?」


スーツを着た男。
やけに肌が白くて、綺麗な黒髪だった。


なに?


「その本に興味あるの?」


あるもなにも、適当に取った本だから、どんな内容なのか知らない。


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