「生きろ」

「あいつらが…!」


「分かってる。だからこそ落ち着け」


「……っ」


「俺たちにはお前だけなんだよ」


「……」


「まず俺たちに出来るのは“鍵“を探すこと。そうだろ?」


「…ああ」


さっきまで怒鳴っていた男は、項垂れたようにイスに腰をおろした。




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