「生きろ」

項垂れたまま男は口を開く

「お前に…任務を与える」

その言葉を待っていたかのように、姿勢をただす男。


「どんな手段でもいい。隊を動かして探せ。“鍵“を…一ヶ月以内だ」


「承知しました」

男は深々と頭を下げ、部屋を出ていった。



残った男はため息を出し、机の上にのってある報告書に目を通す。


「……糞人間共め」



憎しみがこもった呟きは、部屋のなかで消えた

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