君がいるだけで
第一章  出会い
俺は恋なんてした事もない。

軽い気持ちで人を好きになった事もないし、

もちろん本気でなんか絶対にありえない。

高校生になったってできる訳無いと思ってたし、

作るつもりも無かった。

「え-っと、に...西岡君?」

「・・・はい」

「隣の席の桟橋です、よろしくね」

「・・・よろしく」

俺はいきなり女の子に話しかけられて

かなり素っ気ない態度を取ってしまった。

というか、かなり動揺してしまっていた。

「おい、裕~お前桟橋さんに話しかけてた

じゃないかー。お前もやるなぁ~!」

…こいつ何か誤解してる

「俺から話しかけたんじゃないからー」

「じゃあ話しかけられたってことか~!」

「まぁ・・・」


この時からもう俺は君に恋してたのかな?

もっとこれが恋だという事に早く気づけていれば

つらい思いもしなかったし、

素直に君に告白できたのだろうにな・・・。


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