(本当は)学園一の美女VS学園一のモサ男

チャラ男

あのイジメ騒動もおさまり、平和になったある日。
あたしたちは、戦争の中にいる。
お昼ご飯を食べるために、売店の前の軍団の中にいるのだ。
昨日も一昨日も買えなかった…。
でも奏夢が男子を落として、もらってくれるからもっている。

「はぁ…。今日も買えなかったね…」
美珠が諦めたようにつぶやく。
「待ってて!あたしまた行ってくるよ~!」
また行くのか!?あれするの!?見たくないんだけど…。
そこを通りかかった男子が奏夢に捕まった…。
「池内くぅ~ん!あたしたち今日パン買えなかったのぉ…。だから、そのパンちょぉだい?」
「え!?で、でも…」
おいおい、奏夢のヤツレベル高くなってないか?…。
池内君とやら、まんざらでもない様子じゃねぇか…。
「いいでしょぉ~?」
奏夢が思いっきり上目遣いで見てる。
「しょうがないなぁ…」
って言いながらもめっちゃ嬉しそうにしてないか?いいのかよ~。
「ありがとぉ~!」
すげ…。でも、あたしだってこんな格好じゃなかったら、できるもん!
「三個ももらったよぉ~!一人一個づつ!はいっ」
「「ありがと~!」」
「「「いただきまぁ~す」」」
「「「ごちそうさまでしたぁ~」」」
「あ!!時間だ!!」
「ホントじゃん!早く行ってきな!」
「うん、行って来る!」
「いってらしゃ~い!」
「いってきます!」
「あ!!今日の夕飯どうする?」
「あ、家で食べる~」
「了解!」
急いで校門に行ってみるとマネージャーの恵チャンが待ってた。
「早く~!遅れるわよ~」
「ごめんなさい~」
「早く乗りなさい」
「はい!」

急いで仕事場に行った。
「Rionチャン今日の相手は琉浮君でぇ~す!」
「よろしくね。Rionチャン!!」
今日は水着で、雑誌の表紙を飾る。
しかもこんなチャラ男と…。
撮影中チャラ男にいろんなことをきかれた。
「Rionチャン彼氏いるの~?」
男はいつもそうだ…。
「いませんよ~」
「じゃあ俺、Rionチャンのこと狙っちゃおかな!!」
「またまた~冗談はやめてださいよ~!」
「冗談じゃないって~!Rionチャン俺の好みなんだよね~」
「あたし、そういうチャラい人嫌いなんでぇ~!!!」
「俺ってチャラいのぉ~…」
そこかよっ!
「どう見てもチャラい」
「そっか…。じゃあさ、Rionチャンは俺がチャラくなかったら付き合ってくれてた?」
「顔がタイプじゃないんで」
「キツッ!まあ、そんなキツいとこも好きかも!」
「やめてくださいね」
はぁ~…マジこいつめんどくさい…。
そんなこんなしているうちに撮影は終わった。
「おつかれさまでしたぁ~」
今日はマジ疲れ…。

「奏夢ただいま~!」
「おかえり~!ご飯できてるよ~!」
「じゃあ、先にご飯食べる!」
「「いただきまぁ~す!」」
やっぱり奏夢のご飯はおいしい。


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