ボクノトナリデ、
「ああ~!玲菜~!歩くの疲れたー!どっかで休も。」
そう言って少し先にあるベンチに向かう沙柚。その後にゆっくりついて行く。
「あ」
ポケットの中で携帯が震えた。
…きっと、さっき別れのメールを送った彼だ。
あたしは送った後、メアドを変えて連絡を完全に取れないようにしようと思っていた。
「ちゃんと返事したげなよ。」
振り向いた沙柚が真剣に言う。彼女は浮気とかもするけど、相手との関係は曖昧にしないし、曖昧に終わらせない。
「わかった。」
その点、あたしは別れるまでのネチネチした流れが嫌いだから。今までは一方的に別れていた。
自分でもわかってる。最悪なパターンの人間。