ボクノトナリデ、







毎晩、毎晩、家に来る知らない男の人。





毎晩、毎晩、聞こえてくる吐きそうな声と音。





耳を塞いで耐えていた。


でも、それでも我慢していたんだ。生活するには仕方ないから。

お母さんはあたしのために、頑張ってくれてるんだと。





けど、そんな気持ちも引き裂かれてしまった。



ある日、彼女は泣きながら言ったんだ。


ーお前なんかのためにやらない。ー



ー殺したいほど憎い、あいつの子どもだから。ー




ーお前なんか、生まれてこなければよかった。ー






と…ー。
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