ボクノトナリデ、









「……いな」



ーん、ー



「…玲菜!!」




あれ?

「今、何時?」



「もう、放課後だよ?玲菜、あれから授業始まっても寝てたし!まあ、いつも寝てるか。」



そっか、あれから寝てしまったんだ。
お昼ご飯を食べた後でよかった。


教室は、外から照らされる夕日のおかげでオレンジ色に染まっている。



「…帰ろ。」


机の上に1回も出さなかった教科書を鞄に入れて立ち上がる。




「ちょっと待った。せっかく起こしてあげたんだから、今日の買い物付き合って~。」

仁王立ちをして、鼻をふふーんとならしながら言う沙柚。



起こしてくれなくても、いつも買い物付き合ってるのに。



「わかった。わかった」



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