×戦国ギャグ物語×
×忍が定め
返り血をなるべく避ける。
これは拙者が個人的に注意する行動の一つだ。
痕跡が敵に伝わらぬようにする、というのも理由の一つだが、大きなのはやはり、幸姫の事だった。
幸姫は血を嫌う。戦いを好まぬ。
拙者が"そういった任務"から帰ると、必ず湯あみに入れようとする。
言われなくとも自分から入るように心掛けておるのだが、やはりどうしても幸姫に見付かって言われてしまう。
拙者とて、血生臭い格好で人前には出たくない。
むしろ、潔癖症な拙者には考えられぬ。
――――ザシュッ!!
「グァッ…!!」
懐からクナイを斬り入れる。
極力、返り血を浴びずに済むやり方で終わらせたい。
「ぁ…あ、グ…!!」
「…すまぬな」
しかし、そうすると相手は少なからずすぐには逝けぬ。
しばし苦しみ悶え、やがて息を引き取る。
拙者は、最初こそ罪悪感はあったものの、今ではこれが癖になりつつある。
変えようがないのだ、あの姫君の悲しむ顔は見たくない。
"姫君の為"、か…。
ふっ…おかしな話よ、結局は自分を守る為ではござらぬか。
「ギャアァ!!」
「ぁぐッ!?」
「うあぁッ!!」
忍は忍、掛かってくるがよい。
幾人でもお相手致そう。
拙者に勝てばお主はかなりの兵、拙者に負ければ…安楽死では済まぬと思え!
「お命、頂戴致す」
拙者は忍、主の影…。
この戦、負ける訳にはゆかぬッ!!
これは拙者が個人的に注意する行動の一つだ。
痕跡が敵に伝わらぬようにする、というのも理由の一つだが、大きなのはやはり、幸姫の事だった。
幸姫は血を嫌う。戦いを好まぬ。
拙者が"そういった任務"から帰ると、必ず湯あみに入れようとする。
言われなくとも自分から入るように心掛けておるのだが、やはりどうしても幸姫に見付かって言われてしまう。
拙者とて、血生臭い格好で人前には出たくない。
むしろ、潔癖症な拙者には考えられぬ。
――――ザシュッ!!
「グァッ…!!」
懐からクナイを斬り入れる。
極力、返り血を浴びずに済むやり方で終わらせたい。
「ぁ…あ、グ…!!」
「…すまぬな」
しかし、そうすると相手は少なからずすぐには逝けぬ。
しばし苦しみ悶え、やがて息を引き取る。
拙者は、最初こそ罪悪感はあったものの、今ではこれが癖になりつつある。
変えようがないのだ、あの姫君の悲しむ顔は見たくない。
"姫君の為"、か…。
ふっ…おかしな話よ、結局は自分を守る為ではござらぬか。
「ギャアァ!!」
「ぁぐッ!?」
「うあぁッ!!」
忍は忍、掛かってくるがよい。
幾人でもお相手致そう。
拙者に勝てばお主はかなりの兵、拙者に負ければ…安楽死では済まぬと思え!
「お命、頂戴致す」
拙者は忍、主の影…。
この戦、負ける訳にはゆかぬッ!!