×戦国ギャグ物語×
第3幕×城下町編
×お出掛け
良き天気、青天白日でござるな。
ようやく夏らしくなってきておる。
これなら、干した着物も早く乾くであろう。
「霧助ーッ!!」
「危ない!!」
「きゃっ!」
背後から飛び付こうとしてくる幸姫の気配を感じ取り、拙者はその体を上手く巻き引き込み、胡座の中に寝かせた。
特に驚いた様子もなく、幸姫は無邪気な笑顔を見せた。
「幸姫!突然飛び付かないで下され、危ないでござる!」
「ねぇ、霧助!城下町に行こうよ!」
「無視でござるか!?」
城下町とな、そういえばしばし出ていなかったな。
戦もあったし、出る暇もなかったと言えばなかったが…。
「幸姫、拙者は朝、忙しいと申した筈でござるよ」
「知らない、行こ!」
「し、知らない!?」
何をなかったことにしておるか!
全くこのお転婆姫は、人の話を聞かぬな!
「申し訳ござりませぬ、拙者にはまだやることが…」
「行こうよーッ!霧助が一緒じゃなきゃヤダ!!」
「駄々をこねないで下され…拙者も意地悪で申しておる訳ではござらぬ」
「何だ、騒々しい…」
「あ、兄上♪」
「政幸殿…」
廊下から現れた政幸殿。
どうやら執務は終わったようでござるな。
「霧助が一緒に城下町に行ってくれないの!」
「拙者は忙しいのでござるよ、幸姫」
「ヤダ!!一緒にきて!」
「一緒に行けばよいではないか」
「ほら~!」
「政幸殿!?」
政幸殿まで何を申すか!?
「霧助、その作業は今しなくてはならぬのか?」
「…いえ、そういう訳ではござらぬが…」
「では、幸のわがままに付き合ってくれぬか?」
今までにも充分、わがままには付き合わされておりまする。
「………承知致した」
「やったぁ♪」
はぁー…拙者に休みはござらぬな…。
ようやく夏らしくなってきておる。
これなら、干した着物も早く乾くであろう。
「霧助ーッ!!」
「危ない!!」
「きゃっ!」
背後から飛び付こうとしてくる幸姫の気配を感じ取り、拙者はその体を上手く巻き引き込み、胡座の中に寝かせた。
特に驚いた様子もなく、幸姫は無邪気な笑顔を見せた。
「幸姫!突然飛び付かないで下され、危ないでござる!」
「ねぇ、霧助!城下町に行こうよ!」
「無視でござるか!?」
城下町とな、そういえばしばし出ていなかったな。
戦もあったし、出る暇もなかったと言えばなかったが…。
「幸姫、拙者は朝、忙しいと申した筈でござるよ」
「知らない、行こ!」
「し、知らない!?」
何をなかったことにしておるか!
全くこのお転婆姫は、人の話を聞かぬな!
「申し訳ござりませぬ、拙者にはまだやることが…」
「行こうよーッ!霧助が一緒じゃなきゃヤダ!!」
「駄々をこねないで下され…拙者も意地悪で申しておる訳ではござらぬ」
「何だ、騒々しい…」
「あ、兄上♪」
「政幸殿…」
廊下から現れた政幸殿。
どうやら執務は終わったようでござるな。
「霧助が一緒に城下町に行ってくれないの!」
「拙者は忙しいのでござるよ、幸姫」
「ヤダ!!一緒にきて!」
「一緒に行けばよいではないか」
「ほら~!」
「政幸殿!?」
政幸殿まで何を申すか!?
「霧助、その作業は今しなくてはならぬのか?」
「…いえ、そういう訳ではござらぬが…」
「では、幸のわがままに付き合ってくれぬか?」
今までにも充分、わがままには付き合わされておりまする。
「………承知致した」
「やったぁ♪」
はぁー…拙者に休みはござらぬな…。