×戦国ギャグ物語×
第4幕×お犬騒動編
×迷い犬
墨の香りと、お香の匂いが静粛と共に部屋に広がる。
戦地にいる拙者の部下に宛て、指示の文を書く。
『戦況、以上無しと了承した。此方は今、荒事もなく主が案ずる事はない。主は、以下の任務を終わらせ帰還するように。任務内容』
「ワンッ!!」
―――ドスッ!!
「ゲフゥッ!!…ああぁぁあっ!!忍文がぁ!!」
突然背中に衝撃がきたと思えば…拙者の書いた忍文がぁぁ!!
『戦況、以上無しと了承した。此方は今、荒事もなく主が案ずる事はない。主は、以下の任務を終わらせ帰還するように。任務内容■■■∴.´』
墨汁で滅茶苦茶にいぃぃ!!
これでは任務内容が全く伝わらぬではないかぁぁ!!
「おのれぇ~…何奴!?」
勢いよく振り返ると、誰もいない。
「ワンッ!!ハッハッハッ…」
「な、なんと!?」
鳴き声につられて下を見ると、茶色い毛玉が…!!
「餅吉ー、餅吉どこ~?…ん?あっ!いたぁ♪」
「幸姫!」
「ワンッ♪」
幸姫は拙者の前にいる毛玉を抱き上げると、嬉しそうに頬擦りした。
「幸姫、何でござるかその毛玉は!」
「毛玉じゃないもん、餅吉!!」
「も、もち…は?」
「も・ち・き・ち!!庭で見付けたの!可愛いでしょ♪」
「ワンッ!!」
「いえ、ちっとも」
「くぅ~ん…」
なるほど、迷い犬か…。
種類は柴犬か?
そんな耳を下げて媚びても拙者には通用せぬぞ。
お主は拙者の仕事を妨害致したのだ。
「幸姫、喜ばれよ…今夜は犬鍋でござる!」
「ちょっと霧助!クナイしまって!!」
…ちょっとした冗談でござる。
戦地にいる拙者の部下に宛て、指示の文を書く。
『戦況、以上無しと了承した。此方は今、荒事もなく主が案ずる事はない。主は、以下の任務を終わらせ帰還するように。任務内容』
「ワンッ!!」
―――ドスッ!!
「ゲフゥッ!!…ああぁぁあっ!!忍文がぁ!!」
突然背中に衝撃がきたと思えば…拙者の書いた忍文がぁぁ!!
『戦況、以上無しと了承した。此方は今、荒事もなく主が案ずる事はない。主は、以下の任務を終わらせ帰還するように。任務内容■■■∴.´』
墨汁で滅茶苦茶にいぃぃ!!
これでは任務内容が全く伝わらぬではないかぁぁ!!
「おのれぇ~…何奴!?」
勢いよく振り返ると、誰もいない。
「ワンッ!!ハッハッハッ…」
「な、なんと!?」
鳴き声につられて下を見ると、茶色い毛玉が…!!
「餅吉ー、餅吉どこ~?…ん?あっ!いたぁ♪」
「幸姫!」
「ワンッ♪」
幸姫は拙者の前にいる毛玉を抱き上げると、嬉しそうに頬擦りした。
「幸姫、何でござるかその毛玉は!」
「毛玉じゃないもん、餅吉!!」
「も、もち…は?」
「も・ち・き・ち!!庭で見付けたの!可愛いでしょ♪」
「ワンッ!!」
「いえ、ちっとも」
「くぅ~ん…」
なるほど、迷い犬か…。
種類は柴犬か?
そんな耳を下げて媚びても拙者には通用せぬぞ。
お主は拙者の仕事を妨害致したのだ。
「幸姫、喜ばれよ…今夜は犬鍋でござる!」
「ちょっと霧助!クナイしまって!!」
…ちょっとした冗談でござる。