私を愛してくれますか

私がすべて打ち明けると…

「そうか…。それなら俺と一緒だな。」

柊は笑ってそう言った。

「えっ!?」

思わず声に出してしまった。

驚いている私を尻目に柊はまた話しだした。

「俺も実はさ親が離婚してるんだ。確かお前と同じころに。」

ウソ!?

「んで、俺も母親に引き取られて毎日ひとりで遊んでたんだよ。」

そんなの全然知らなかった。

「今日だって仕事でいないからこうやってお前をここに連れてこれたってわけ」

私は気が動転していて柊のお母さんがいないことに気がつかなかった。

「おばさんいつ帰ってくるの?」

「たぶん朝まで帰ってこねぇよ。だから落ち着くまでここにいていいんだぜ。」

その言葉を聞いて少し安心した。

もし、このタイミングで柊のお母さんが帰ってくれば何かと勘違いされる危険があり後々面倒になるからだ。

しかし、いくらここにいてもいいと柊から言われたとはいえそんなに長居するわけにはいかないので帰ろうかと考えていると柊が私の顔を覗き込んでいることに気付いた。

「うわ!……なに?」

「いや固まってたからちょっとね」

「ちょっとって…あんたって昔から何考えてんのかわかんない!」

「そう?」

「そうだよ!幼稚園の頃だって小学生の時だって…あんたは…私のこと見てるだけだったじゃない!」

あれ?なんで…私泣いてるんだろう?

「わ…わたっしは…一人がい…

ギュッ!!

「…え??」
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