私を愛してくれますか
帰り道

しばらく二人で笑いあっていたが母のことが気になって帰ることにした。

「じゃあ私そろそろ帰るね!」

「帰るねってお前道とかわかんの?」

「わかるよ!…たぶん…」

「たぶんって…やっぱ俺送ってくよ」

「えっ!?いいよ別にそんなことしなくても迷惑かけたくないし」

「いいんだよ!それに迷惑なんて思ってないし」

そんなことを言われ半ば強制的に送ってもらうことになった。

外に出ると薄暗かったはずの空はなくあたりは真っ暗だった。

「うわー暗いね」

「そうだな」

「ねえ、柊は何であそこにいたの?」

「えっ?うーん…なんとなくかな」

「ふーん。なんとなくね…。」

「そう。なんとなく。暇な時よく行くんだ。あそこにいるとなんとなく落ち着くんだよなぁ」

それから私と柊は他愛もない話をしながらしばらく歩いていた。



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