私を愛してくれますか
そのまま私はこけてしまった。
「いたたたた。」
「大丈夫か!?」
柊がこちらに気づいて駆けてきた。
「うん。大丈夫。ごめんね。」
「お前、全然大丈夫じゃねーじゃん。血出てるし…。」
「え?」
見てみると気付かないうちに出血していた。
「ウソ!?なんで…。ズボン破れてないのに…?」
「摩擦でやったんだろ。そんなこといいから早くお前んち行くぞ!」
「なんで?」
「なんでってお前バカかないとは思うけど、傷口から感染症引き起こしたらどーすんだよ!それより立てるか?なんならおぶるけど…。」
「///立てるからいいよ。」
「わかった。でも、家まではちゃんと送り届けるからな」
私は、何も言わず“コクリ”と返事をした。
ここから家までは近いはずなのに…なのに…なんでだろう?…とても遠く感じてしまう。
気まずい