私を愛してくれますか

私は、友達のことで悩んでいた。

1年生の頃私は1人になるのが怖くていろんな子に話しかけたり、遊んだりして友達を作った。

その時は楽しかった。

でも、学年が上がるにつれ私の周りから徐々に友達が減っていった。


減るという表現は少し相応しくない。

正しく言えば態度がよそよそしくて私を遠ざけるようになったのだ。

もちろん理由は分からない。

クラス替えなどがあったというのも理由の1つかもしれない。

しかし、友達の減る人数が尋常ではなかったのだ。

そのせいで私が6年生になる頃には友達と呼べる人はいなくなっていた。

また、私は1人になった。

だからどこにいても孤独を感じるようになっていた。

ただ…

その中でたった1人柊だけは幼稚園の時と変わらずただ私を見ていた。



何がしたいんだろう?

何を考えているのだろう?

そんなことばかり私は考えるようになっていた。




柊とはなぜか1年の頃からずっとクラスが一緒だった。

そんなこともあったおかげで

柊は頭が良いことやスポーツも並大抵のことなら全てこなせることが分かった。


あっ!

あと誰にでも優しいということ



えっ!?

私は、自分で思っていたことに驚いた。

誰にでも優しいのなら…

困ってる私に話しかけてくれないんだろう?

なんで私には優しくしてくれないんだろう?

ふと

私の頭をその疑問がよぎったんだ。

疑問は頭の中をぐるぐると回っていてはなれなかった。

いつになったらこの疑問が解けるのだろう?

聞こうと思ったが真実を知るのが怖くて聞けずじまいだ。


< 3 / 24 >

この作品をシェア

pagetop