『わたし』は『あなた』になりたい
もう一つの人形
「…ではお前だけが例外だったんだな、マリー」
「ええ…。アタシは元々普通の人形として作られたの。でも製作者があまりに強い魔力を持っていたから、完成と同時に魂と魔力を持ったんだけど…多分、そのせいでしょうね」
ソウマの経営する店で、マカとマリーはテーブルをはさんで向かい合っていた。
2人の真剣な様子に、ソウマとハズミ、マミヤは店の奥に移動していた。
「アタシの体は死体などは一切使われてはいない。けれどアタシのような存在が生まれたからこそ、リリスは…」
そこまで言って、マリーは両手で自分の顔を覆ってしまった。
マリーは1000年前、リリスの先祖から作られたアンティークドールだった。
マリーのような存在があったからこそ、リリスはあの人形を作るようになったのだろう。
「『マスク・ドール』の一件と言い…リリスの一族は人形作りに対して、かなりの執念を燃やしているな」
「そうね…。最初はこんなんじゃなかったのに…」
マカは彼女のことをマリーに話した。
「ええ…。アタシは元々普通の人形として作られたの。でも製作者があまりに強い魔力を持っていたから、完成と同時に魂と魔力を持ったんだけど…多分、そのせいでしょうね」
ソウマの経営する店で、マカとマリーはテーブルをはさんで向かい合っていた。
2人の真剣な様子に、ソウマとハズミ、マミヤは店の奥に移動していた。
「アタシの体は死体などは一切使われてはいない。けれどアタシのような存在が生まれたからこそ、リリスは…」
そこまで言って、マリーは両手で自分の顔を覆ってしまった。
マリーは1000年前、リリスの先祖から作られたアンティークドールだった。
マリーのような存在があったからこそ、リリスはあの人形を作るようになったのだろう。
「『マスク・ドール』の一件と言い…リリスの一族は人形作りに対して、かなりの執念を燃やしているな」
「そうね…。最初はこんなんじゃなかったのに…」
マカは彼女のことをマリーに話した。