天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅩ
そう言って微笑む雛菊の表情に、撫子の鼓動は高鳴る。

(嘘…仲間…?…雛菊ちゃんも私と同じ魔法少女…?)

ずっと一人だと思ってた。

恥ずかしいフリフリの衣装纏って、赤面するような呪文で変身して、部活もあるのに忙しく事件に飛び回る。

そんな思いをするのは自分だけだと、時にはむくれる事もあった。

しかし、こんな身近に仲間がいた。

「それにしても…」

雛菊は少し拗ねたような顔をする。

「今時時給123円は安すぎるよねぇ…」

(私よりもらってるぅうぅうぅぅぅうっ!)

< 114 / 264 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop