天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅩ
遂には。

「だぁあぁあぁあぁぁあぁぁああぁぁっ!」

咆哮と共に、長い黒髪を掻き乱して龍娘は立ち上がる!

「私を除け者とは何事だ馬鹿者どもめ!飲み会といえばこの私に決まっておろうが!」

ほんの短時間だったのにストレスが蓄積したのか。

龍娘絶叫。

「何て口の利き方ですか龍娘先生!そんな口の利き方ではレディとは…」

「やかましい!」

お説教するバルナの後頭部に空手チョップを見舞う龍娘。

その拍子にバルナのポニーテールを留めている黒い珠…彼女の本体が転がり落ちる。

「な、何て野蛮な…」

しかし本性剥き出しの龍娘には些か分が悪いのか。

本体のバルナは、スゥッ…と影の中に身を潜める。

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